探偵事務所や興信所はどのようなことをするのか探偵や興信所のポスターなどをよく目にします。人捜しをするなどという話を聞きますが、実際にはどのような仕事をしているのですか。また、探偵事務所と興信所とは違うのでしょうか。
一般的には、興信所は企業の依頼を受けて取引先の信用調査などを行い、探偵事務所は個人の依頼を受けて身上調査や素行調査などを行うものと考えられています。しかし、両者は必ずしも厳密に使い分けられているわけではありませんし、業務区分も必ずしも明確ではないようです。平成一八年六月八日に公布され、平成一九年六月一日より施行された探偵業法では、探偵業務とは「他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう」同法二条一項とされており、従来、探偵事務所の業務と考えられていた内容を採用しています。なお、この法律が規制の対象としている探偵業の範囲については、第二章Q2を参照してください。口業務の内容一般的にいって、興信所は、企業の信用情報の調査として法人登記簿や決算書類の調査、役員との面接調査等を行います。他方、探偵事務所は、個人の所在や素行に関する調査として戸籍・住民票等調査、聞き込み調査、尾行や張り込みなどを行い、場合によっては盗聴や盗撮を行うことがあります。このように興借所と探偵事務所とは業務内容で大まかに分けることはできますが、実際には興信所が個人の所在調査や素行調査を行うこともあり、前述のように両者の間の業務はクロスオーバーしています。口信頼できる業者調査を依頼する側からすれば、必要とする情報を短時間で、しかも低廉な料金で入手してくれる業者が一番頼りになる業者ということになります。電話帳広告を載せたり、ホームページを開設したりして自社の宣伝に熱心な業者もいます。しかし、小ぎれいな広告やホームページを開設している業者が必ずしも倍頼できる業者であるとは限りません。本当に信頼できる業者とは、できることとできないことの内容を正直に説明し、料金体系についてもわかりやすく説明してくれるところです。すぐに依頼をするよりも、いくつかの業者の説明を聞いたうえで、信頼できる業者かどうかを見極めて依頼すべきです第二部第一章Q12~Q16参照。